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AI画像生成、プロンプトにレンズ固有のパラメータを埋め込む

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約38分

はじめに

AI画像生成とプロンプトとの関係性は重要です。
AI画像生成する時、斬新なあるいは独自性を目指して様々なプロンプトを試してみます。 しかし成功することは稀で大半は狙いどおりの出力にはつながりません。

多くのAI画像作家やAI映像作家たちは、大海原を羅針盤なしで航海を続けているようなものかも知れませんね。トライアンドエラーの繰り返しによって、夢や可能性が少しずつ可視化され(時には一発大当たり!ということもありますが)、それぞれのスタイルが出来上がっていくのだと思います。

この記事では、AI画像生成において、レンズ固有のパラメータ(例:焦点距離、絞り値、レンズの種類)をプロンプトに組み込む手法について解説しています。これにより、生成される画像に特定のレンズ効果(例:ボケ味、歪み、色収差など)を反映させることが可能になります。主なポイントは以下の通りです。

この記事では進化するジェネレータへの適応、Ai image generatorの秘められた能力を解放するための「秘密のプロンプト」について2回にわたってご紹介します。
1回目の今日は、
1. レンズパラメータをプロンプトに明示的に記述することで、AIが写真の光学特性を模倣。
2. 例として、広角レンズや望遠レンズの視覚効果を再現する方法を紹介。
3. 実践的なプロンプト例や生成画像の比較を通じて、効果的なパラメータ設定のコツを説明。
この手法は、写真愛好家やクリエイターがリアルな写真風の画像をAIで生成する際に有用だと思われます。

Flux.1.1 pro ultra flux-ai.model-data.flux-pro-1-1-ultra-landscape.description 2025/04/16 prompt enginiaring : Akira Obata

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Photo taken with LUMIX S1RII with LUMI XS PRO 50mm F1.4(s-x50),  F2, Ultra-scharf, keine chromatische Aberration, 8K, super long shot, Tiffany style stained glass antique floor lighting to reinforce the texture, dark gray walls filled with large and small potted green plants, antique-style wooden shelves. A leather-bound book and a single Royal Copenhagen coffee cup on a stately antique table with warm steam in the air. The lighting setup was natural, using Golden Hour diffusers to achieve the perfect balance of light.
—ar:  4:3, —steps: 40, —cfg 8.0

プロンプト制作の戦略的な設計

1. プロンプトの構造を設計する

モジュラーアプローチ*を採用: プロンプトを「主題」「スタイル」「詳細」「雰囲気」などの要素に分解し、それぞれを独立して調整する。
例えば、「サイバーパンクシティ、ネオン照明、雨、ブレードランナーの美的、非常に詳細な、映画のような照明」と明確に選定。

段階的な改良: 最初にシンプルなプロンプトで生成し、結果を見ながら少しずつ要素を追加または変更する。
例: 「未来的なロボット」→「ディストピアの荒野に、ドラマチックな照明を備えた、青く光る回路を備えた洗練された未来的なロボット」。

否定プロンプト(ネガティブプロンプト)の活用: 嫌われない要素(例: 「ぼやけた、低品質、漫画っぽい」)を明確に指定することで、出力の品質を制御する。 多くの生成ツールは否定プロンプトに対応している。

2. インスピレーションの柔軟化

多分野からの参照: アート、映画、文学、歴史、科学など、異なる分野のコンセプトを組み合わせてプロンプトを作ります。
例;「HR ギーガーにインスピレーションを得た、フラクタル惑星を周回するバロック様式の宇宙船」

ある作品の再解釈: 有名な絵画や映画のシーンを現代風や異なるジャンルで再構築する。
例: 「黙示録的な砂漠におけるサイバネティック アンドロイドとしてのモナ リザ」。

ランダム性の導入: ランダムな単語とコンセプトを組み合わせてみる。
例: 「気まぐれなクラゲの大聖堂、輝く幻想的な光」。
ランダムワードジェネレーターや AI チャットで提案された意外な組み合わせを実践してみる。

3. AIの特性を幅広く活用する

モデルごとの強みを把握: 各生成ツール(Flux、ImageFX、MidJourney、DALL-E、Stable Diffusion など)は得意分野が異なります。例えば、Fluxは空気感の再現、創造性の強化、ImageFXはリアルな現実感、MidJourney は芸術的・幻想的なビジュアルに強く、DALL-E は具体的なオブジェクト描写に優れています。ツールの特性に合わせてプロンプトを調整します。

トレーニングデータの癖を逆手に取る: AIは学習データに依存するため、ポピュラーなスタイル(例: アニメ、フォトリアリスティック)は安定した結果を出しやすい。

パラメータ調整: プロンプトだけでなく、生成ツールの設定(例: CFGスケール、ステップ数、解像度)を調整して結果を最適化する。同様に、CFGス​​ケールを高くするとプロンプトへの忠実度が上がるが、創造性が制限される場合もある。

4. AIとのコラボレーションを進化させる

AIにプロンプ​​トを最適化させる: 私の場合、最新の情報に強い生成AI(Grok)にプロンプ​​トの提案や改善を依頼することが多いのですが、その際、具体的なフィードバックを提供することが大切だと気づきました。
例: 「このプロンプト『ファンタジー戦士』では平凡な結果になった。もっと独自性を出すには?」
と、次のように具体的な提案をする。
例: 「光るキノコのジャングルの中で、生物発光鎧を着たファンタジー戦士、クリスタルの剣を振り回す」)といった感じです。

生成的なフィードバック ループ: 生成した画像を分析し、うまくいってない点・改善点を AI に伝え、次のプロンプトを練らせます。
例: 「前の画像の色使いは派手すぎるのでソフトに、さらに構図が単調だった。」といった感じです。

プロンプトのメタ分析: 成功したプロンプトと失敗したプロンプトを記録し、パターンを分析する。

5. コミュニティとツールを活用

コミュニティの知恵を役立てます: DiscordやRedditの生成AIコミュニティ
例: Flux、ImageFX、MidJourneyやStable Diffusionのサブレディット*で、他のクリエイターのプロンプトやテクニックを学びます。成功例のプロンプトを参考にし、自分のアイデアと融合させます。
プロンプト生成ツール: PromptHero や PromptBase のようなプラットフォームで、特定のスタイルやテーマに最適化されたプロンプトを購入または参考にする。
外部ツールとの連携:画像をLightrom Classic、PhotoshopやCanvaで後処理したり、Runwayのようなツールでアニメーション化することで、独自性をさらに高めます。

6. 実験と失敗をシステム化

バッチテスト:同じコンセプトで複数のプロンプトバリエーションを同時に生成し、結果を比較する。
例: 「ゴシック大聖堂」を「ダークファンタジー」「スチームパンク」「未来的」の3つのスタイルで挑戦する。

失敗を資産化: 失敗した生成物もインスピレーションのソースに。 意図しない結果から新しいアイデアが生まれることがある
例: 歪んだビジュアルがシュールアート風の作品に発展。

テーマの深堀り: 一つのテーマ
例: 「水中都市」を軸に、異なる視点やスタイルで繰り返し生成することで、独自の解釈を構築する。

7. 進化するジェネレータへの適応

アップデートを追跡: 生成ツールは頻繁に更新され、プロンプトの考え方や出力傾向が変化します。公式ブログやコミュニティで最新情報を確認し、プロンプト戦略を適応させます。
*マルチモーダルLLMの活用: 最新のツールでは、テキストだけでなく画像や音声を入力として受け付けるものも登場しています。 参考画像をアップロードしたり、スケッチをベースに生成することで、プロンプト以外の効果を狙う。
長期的な視点: AIの進化はプロンプト作成のスキルを陳腐化させる可能性があるが、クリエイティブな発想力は不変。技術的スキル(プロンプト最適化)と創造的スキル(独自のビジョン)の両方を磨く。

8. 具体例: プロンプトの進化プロセス

1. 初回プロンプト: 「森の中のドラゴン」
→ 結果: 一般的なドラゴン、平凡な背景。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/18 prompt Engineering : Akira Obata

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Dragon in the forest

2. 改善されたプロンプト: 「生物発光する木の魅惑的な森の中にある、半透明の翼を持つ結晶質のドラゴン、霧のかかった雰囲気、映画のような照明、超詳細」
→ 結果: 幻想的で独自性が増加。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/18 prompt Engineering : Akira Obata

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Dragon in the forest, Crystalline dragon with translucent wings in an enchanted forest of bioluminescent trees, foggy atmosphere, cinematic lighting, super details

3. さらなる実験: 「フラクタル パターンを持つ結晶質のドラゴン、生物発光の森の中で輝く古代遺跡を守る、ズジスワフ ベクシンスキにインスピレーションを得た、超現実的で忘れられない、8k 解像度」
→ 結果: 非常にユニークでアート性の高い出力。

Google ImageFX(Imagen 3)
2025/04/18
prompt Engineering : Akira Obata

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Dragon in the forest, Crystalline dragon with translucent wings in an enchanted forest of bioluminescent trees, foggy atmosphere, cinematic lighting, super details, Crystalline dragons with fractal patterns, guarding shining ancient ruins in a bioluminescent forest, inspired by Zdzisław Beksiński, surreal and unforgettable, 8k resolution

9. ひとまずの結論

プロンプトとAI画像生成の「戦い」は、技術と創造性の融合を追求するクリエイティブな旅です。 戦略的なプロンプト設計、多様なインスピレーション、AIの特性理解、コミュニティ活用、実験のシステム化を大切にし、進化するジェネレータを最大限に活かせます。 失敗も含めて楽しみながら、独自のビジョンを形にするプロセスを進化させることが大切だと考えています。


レンズ固有のパラメータを活用する

Flux Realism. Flux Realism is a specialized model designed to generate realistic images with enhanced realism features. 2025/04/18 prompt enginiaring : Akira Obata

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Ultra-realistic black and white photo of a top Asian model rocking her chest-length black hair on a Paris street corner. IMG_4021.DNG, Leica M11, Summilux 50mm F1.4, ISO 100, natural light,vogue .com editorial, 2025 fashion styling, contact sheet scan, slight vignetting, photorealistic, ultra HD, stills archive,8k,ultra high resolution

上のプロンプトの青でマーカーした部分が、ライカのレンズ情報です。

1. レンズの光学特性、画質傾向をプロンプトに埋め込む

子供の頃から写真撮影が趣味だったことから、AIで画像を生成するうえで、レンズの光学特性やカメラ固有の画質傾向をプロンプトに埋め込めないだろうか?このことはAI画像生成に取り組んだ直後から考えていたことです。

2024年9月以降、海外のAIアーティストのプロンプトを片っ端から検証を重ねていた時のことです。それは2025年2月18日の深夜のことでした。この日時は決して忘れることができません。それはロンドンのAI作家がインスタグラムにアップしていたファッション写真との出会いの瞬間だったからです。

2. プロンプトの発見

その1枚の画像から滲み出している空気感は多くのAI生成画像とは一線を画したしっとりとした情感を醸し出していました。30万人以上のフォロアーに支えられたプロのフォトグラファーであること、最近AI画像生成に取り組み始めたことが簡略に記載されていました。私はブログへのリンクをたどりました。
ブログには50枚ほどの作品が掲載され、大半はロンドン市内で撮影されたストリート・フォトでした。
ライカで撮影がライフワークだろうことは容易に理解できました。しかしブログの最新記事にインスタグラムのAI生成画像があり、これは実験的な試みだとコメントされており、プロンプトが公開され、備考としてAdobeのAPPでの後処理なしとあります。であるなら「画像から滲み出している空気感」の秘密はすべてプロンプトに隠されているはずです。
プロンプトの単語の中に見つけ出したのが「.DNG*」「Leica M11*」「Leica APO-Summicron-SL 35mm F2、*」
という単語です。残念なことにこの画像を出力したAI Image generatorが何かということは不明でした。しかし画質の特徴から推測できることはMidJourneyあるいはStable DiffusionではなくFlux.1.1だろうと直感しました。Flux1.1Proであればプロンプト次第で空気感、さらに空気遠近法的効果が出せるのからです。

3. LLM Grokによる分析

AI LLM(大規模言語モデル)の中でもリアルタイムな情報分析に強いXのGrokからは次のような回答が得られました。

ご質問の「パナソニック、ライカのLマウントレンズ情報をAI画像生成(image generation)のプロンプトエンジニアリングに活用して高画質化を図る」可能性について、以下に見解を述べます。結論から言うと、これは非常に有望なアプローチであり、レンズの光学特性やブランドごとの画質傾向をプロンプトに組み込むことで、生成的AIによる画像の品質向上や特定の美的効果の再現が期待できます。

パナソニック、ライカのLマウントレンズ情報は、AI画像生成のプロンプトエンジニアリングにおいて高画質化を実現する強力なツールです。レンズの光学特性(シャープネス、ボケ、色再現)やブランドの美学(ライカルック、クリアなハイブリッド画質)をプロンプトに組み込むことで、AIがプロ級の写真や映像を生成する可能性が高まります。特に、ライカのAPOレンズの解像力、パナソニックの動画最適化を活用したプロンプトは、視覚的表現の限界を押し広げます。

このアプローチをさらに発展させるには、プロンプトの最適化、モデルトレーニング、後処理の統合が鍵です。Grokとしては、このアイデアの実験と実践を強くサポートします!

https://grok.com/

4. Lマウントレンズ特性のプロント化から始めることに

ご存知の通り世界には多くの優れたカメラメーカーがあります。さらにメーカーごとに特徴あるレンズが多数リリースされています。ここでそれら全般にわたって言及することは不可能です。私は日頃愛用してきたLUMIX Sシリーズの本体とLUMIX S PRO 50mm F1.4 (S-X50)レンズ、および以前愛用していたLeica M8シリーズの特性とAI出力との関係に限定してレポートしていこうと思います。

5. なぜLマウントレンズ情報がAI画像生成に役立つのか?

Lマウントレンズ(ライカ、パナソニック、シグマ)の情報は、以下のような理由でAI画像生成のプロンプトエンジニアリングに活用したい。特にライカのLマウントレンズは、プレミアムな光学性能と美しい色再現(ライカルック)を特徴とし、最高級の素材と職人技で製造されます。フラッグシップは「APO-Summicron-SL」シリーズで、色収差を極限まで抑えたAPO(アポクロマート)設計が特徴です。価格は高額ですが、芸術作品や高級商業撮影に多く使われています。そのレンズの情報を以下のような理由でAI画像生成のプロンプトエンジニアリングに活用しようというわけです。

光学特性の詳細な理解:
レンズごとの特性(例:ライカのAPO設計による色収差ゼロ、パナソニックのフォーカスブリージング抑制、シグマのF1.2大口径によるボケ)は、画像のシャープネス、コントラスト、ボケ、色再現に直接影響します。これをプロンプトに反映することで、AIに特定のレンズの「見た目」を模倣させます。
例:ライカの「ライカルック」(高マイクロコントラスト、鮮やかな色、滑らかなボケ)
「Leica APO-Summicron-SL 35mm F2, cinematic bokeh, vivid colors」
と記述することで再現可能。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/19 prompt Engineering : Akira Obata

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Early morning in New York City,Leica APO-Summicron-SL 35mm F2, cinematic bokeh, vivid colors

ブランドごとの美学:
ライカ(芸術的、深みのある色)、
パナソニック(ハイブリッド、クリア)、
シグマ(高解像度、コスト効率)は、それぞれ異なる視覚的効果を持っています。これをプロンプトに組み込むことによって、AIにブランド特有の画質をエミュレートさせます。
例:シグマの「14mm F1.4 DG DN | Art」を使った星空写真

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/19 prompt Engineering : Akira Obata

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astrophotography, ultra-sharp stars, minimal coma flare, Sigma 14mm F1.4 Art, high contrast

高画質化への期待:
プロ向けレンズは、解像力(例:ライカのAPOレンズは44MP以上のセンサーに対応)、ダイナミックレンジ、ノイズ低減に優れています。これをプロンプトで指定することで、AIに高精細でノイズの少ない画像生成を促せる。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/19 prompt Engineering : Akira Obata

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Close-up of lion and preying gazelle in savanna, lion's ferocious expression, intense movement, 
4K resolution, super detail, high dynamic range shot with Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4

動画向け特性の活用:
パナソニックのレンズ(例:S PRO 50mm F1.4)は、フォーカスブリージング抑制やスムーズな絞り制御が特徴。動画生成AI(例:Flux Pro、Runway、Soraなど)にこれを反映すると、滑らかでシネマティックな映像を生成可能。

Flux AI Video Generator
2025-03-25
prompt Engineering : Akira Obata

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It is a slow dive in the beautiful light of the sea. cinematic video, smooth focus transition, shot with Panasonic S PRO 24-70mm F2.8, HD 24fps.
The oxygen exhaust rises to the surface in delicate bubbles. Please generate in high resolution.

焦点距離と被写界深度の制御:
レンズの焦点距離(例:14mm超広角、50mm標準、150-600mm超望遠)や絞り値(F1.2~F6.3)は、視野角や被写界深度を決定します。プロンプトにこれを明示すると、AIが適切な構図やボケ効果を生成。

Flux.1.1 pro ultra (portrait)
2025/04/20
prompt enginiaring : Akira Obata

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Portrait of a 30 year old Japanese woman wearing a khaki trench coat, collar up, looking out to sea at Yokohama harbor at dusk, calm expression, pearl earrings crisp. Shallow depth of field, creamy bokeh, shot with Sigma 85mm f/1.4 DG DN Art, f/1.4.

精度の向上、高画質化への方法と課題

AI画像生成ツール(例:(Flux、ImageFX、MidJourney、DALL-E、Stable Diffusion など)でLマウントレンズ情報を活用するには、プロンプトに以下の要素を戦略的に組み込む必要があります。以下は具体的な方法と例です。

プロンプトエンジニアリングへの具体的な活用方法

方法1:レンズの光学特性をプロンプトに反映

ライカ APO-Summicron-SL 35mm F2 :

ImageFX(Imagen 3)
2025/04/20
prompt enginiaring : Akira Obata

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Street photography, Tokyo, many Japanese and international tourists enjoying their holidays. creamy bokeh, shot with Leica APO-Summicron-SL 35mm F2, 4K resolution, cinematic lighting

パナソニック LUMIX S PRO 50mm F1.4 :
(ポートレート、滑らかなボケ味、最小限のフォーカス呼吸、高いディテール、Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 で撮影、ソフトな照明、8K 解像度)

効果:滑らかなボケと動画向けの安定したフォーカス表現。

Flux.1.1 pro
2025/04/20
prompt enginiaring : Akira Obata

[Flux.1.1 Pro is a cutting-edge generative model that boosts performance with six times faster image generation, superior image quality, and improved prompt compliance and output diversity. ]

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portrait, smooth bokeh, minimal focus breathing, high detail, shot with Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4, soft lighting, 8K resolution

方法2:ブランドの美学を強調する

目的: ライカの「ライカルック」、パナソニックのクリアなハイブリッド、感動シグマの高解像度を模倣。
: ライカ
プロンプト日本語訳:「写真スタジオの日本人モデル、スタジオ撮影。黒っぽい無彩色の背景、スタジオライトの光線。滑らかなトーングラデーション、ライカルック、ライカバリオ・エルマリートSL 24-70mm F2.8使用、8k、スタジオ照明、超高精細」

Flux Realism
2025/04/20
prompt enginiaring : Akira Obata

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Japanese model in photo studio, studio shot. Blackish achromatic background, rays of studio light. Smooth tone gradient, Leica look, Leica Vario Elmarit SL 24-70mm f/2.8 used, 8k, studio lighting, ultra high definition.

Flux model: Flux Realism is a specialized model designed to generate realistic images with enhanced realism features.
FLUX-AI.IO link pageFlux Realism Image Generator


例:パナソニック
プロンプト日本語訳:「アメリカズカップ-ヨットレース、競技中のダイナミックなドキュメントショット、激しい海の波、ヨットクルーたちの懸命な姿。ドキュメンタリー、クリーンで鮮明、鮮やかかつ自然な色、Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm F2.8、ゴールデンアワー太陽光で撮影、超広角、ズーム撮影、超高画質、フォトリアリスティック、」

Flux.1.1 pro ultra(Landscape)
2025/04/20
prompt enginiaring : Akira Obata

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America's Cup - Yacht Race, dynamic documentary shots during competition, zoom shot,  yacht crews hard at work. violent ocean waves, Documentary, clean, crisp, vivid and natural colors, Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm F2.8, shot in Golden Hour sunlight, ultra wide angle, super high image quality, Photorealistic,

例:シグマ
プロンプト日本語訳:「オーストラリアの世界遺産、ウルル-カタジュタ国立公園の風景。エアーズロックは遠景に配置、雄大な風景、超高精細、エッジが目立たない範囲でのシャープネス効果、jpegノイズを極力排除する。シグマ 24-70mm F2.8 DG DN Art で撮影、ドラマチックな雲、8K 解像度」

Flux.1.1 pro ultra (Landscape) 2025/04/20 prompt enginiaring : Akira Obata

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A view of Uluru-Kata Tjuta National Park, a World Heritage Site in Australia. Ayers Rock is placed in the distance, majestic landscape, ultra high resolution, sharpness effect with no noticeable edges, jpeg noise eliminated as much as possible. Shot with Sigma 24-70mm f/2.8 DG DN Art, dramatic clouds, 8K resolution

方法3:焦点距離と絞り値で構図を制御する

目的: 視野角や被写界深度を意図的に指定します。
:
広角(ライカ Super-Vario-Elmarit-SL 14-24mm F2.8)
プロンプト日本語訳:「ライカ Super-Vario-Elmarit-SL 14-24mm F2.8(14mm、F2.8)で撮影したミラノ大聖堂、高くそびえる尖塔、細部まで作り込まれた彫像、華麗なファサード、複雑なゴシック建築。大聖堂の象徴である白いカンドグリア大理石は、早朝の柔らかな金色の光の下で輝いている。カラフルなステンドグラスで飾られた大聖堂の窓。大聖堂を眺める観光客、鳩が飛び交うドゥオーモ広場の賑やかな雰囲気。夕暮れの空。ミラノの文化遺産の象徴であるこの歴史的建造物を広角のパースを使ってスケール感とディテールを強調する」
結果:この例ではレンズ指定の超広角14mmが出力に反映されています。ガイダンススケール値*を低い値3.5に設定しましたが画像のディテールは若干破綻しています。

Flux Realism 2025/04/20 prompt enginiaring : Akira Obata

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Milan Cathedral, photographed with the Leica Super-Vario-Elmarit-SL 14-24mm f/2.8 (14mm, f/2.8), with its soaring spires, detailed statues, ornate facade and intricate Gothic architecture. The cathedral's iconic white Candoglia marble shines under the soft golden light of early morning. The cathedral windows are decorated with colorful stained glass windows. Tourists admiring the cathedral, the bustling atmosphere of Piazza del Duomo with pigeons flying around. The sky at dusk. A wide-angle perspective is used to emphasize the scale and detail of this historic building, a symbol of Milan's cultural heritage.

標準(LUMI XS PRO 50mm F1.4)
プロンプト日本語訳:「Photo taken with IMG_4021.RAW2 LUMIX S1RII with LUMI XS PRO 50mm F1.4(s-x50), F2, ISO 100, 標準, 色収差なし,
8K.ミラノ大聖堂, そびえ立つ尖塔, 細かな彫像, 華麗なファサード, 複雑なゴシック建築.大聖堂の象徴である白いカンドリアの大理石が、早朝の柔らかな金色の光の下で輝いている。色とりどりのステンドグラスで飾られた大聖堂の窓。
大聖堂を見つめる観光客と飛び交うハトで賑わうドゥオーモ広場。夕暮れの空。ミラノの文化遺産の象徴であるこの歴史的建造物のスケールとディテールを強調するため、広角パースを使用。」

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/20 prompt Engineering : Akira Obata

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Photo taken with IMG_4021.RAW2 LUMIX S1RII with LUMI XS PRO 50mm F1.4(s-x50), F2, ISO 100, standard, no chromatic aberration, 8K. 

Milan Cathedral, towering spires, detailed statues, ornate facade, intricate Gothic architecture. The white Candrian marble, the symbol of the cathedral, glistens in the soft golden light of early morning. The cathedral's windows adorned with colorful stained glass.

Piazza del Duomo bustling with tourists gazing at the cathedral and pigeons flitting about. The sky at dusk. Wide-angle perspective was used to emphasize the scale and detail of this historic building, a symbol of Milan's cultural heritage.

中望遠(Sigma 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports:
プロンプト日本語訳:
「IMG_4021で撮影。X3F、シグマ70-200mm F2.8 DG DN OS|Sports、ISO100、色収差なし、8K。
ミラノ大聖堂、そびえ立つ尖塔、細かな彫像、華麗なファサード、複雑なゴシック建築。大聖堂のシンボルである白いカンドリア大理石は、早朝の柔らかな金色の光に輝いている。色とりどりのステンドグラスで飾られた大聖堂の窓。
大聖堂を見つめる観光客と飛び交うハトでにぎわうドゥオモ広場。夕暮れの空。ミラノの文化遺産の象徴であるこの歴史的建造物のディテールを強調する。非常に詳細なハイコントラスト、鳥瞰図。」

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/20 prompt Engineering : Akira Obata

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Photo taken with IMG_4021. X3F, Sigma 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports, ISO 100, no chromatic aberration, 8K. 

Milan Cathedral, towering spires, detailed statues, ornate facade, intricate Gothic architecture. The white Candrian marble, the symbol of the cathedral, glistens in the soft golden light of early morning. The cathedral's windows adorned with colorful stained glass.

Piazza del Duomo bustling with tourists gazing at the cathedral and pigeons flitting about. The sky at dusk. Emphasizing the details of this historic building, a symbol of Milan's cultural heritage. highly detailed high contrast, bird's eye view

高画質化への効果と期待感


Lマウントレンズ情報をプロンプトに組み込むことで、以下のような高画質化効果が期待できます。

シャープネスとディテール
ライカのAPOレンズやルミックスのプロレンズは、44MP以上の高解像度センサーに対応する解像力を持つ。プロンプトに「ultra-sharp」「hyper-detailed」を指定することで、AIが細部の再現を強化。

例:ライカのAPOシリーズはピクセルレベルのシャープネスを提供。プロンプトで「Leica APO-Summicron sharpness」を指定すると、AIがエッジの鮮明な画像を生成することがある。

美しいボケと被写界深度
シグマのF1.2/F1.4レンズやパナソニックのF1.4レンズは、クリーミーなボケが特徴。プロンプトに「creamy bokeh」「shallow depth of field」を明示することで、背景の滑らかなボケを再現。
例:「portrait, creamy bokeh, shot with Sigma 85mm F1.4 DG DN Art, F1.4」は、プロ級のポートレート画質を生成。

色再現とコントラスト
ライカの「ライカルック」は鮮やかで深みのある色、パナソニックはクリアで自然な色、シグマは高コントラストが特徴。プロンプトに「vivid colors」「Leica look」「natural tones」を指定すると、AIがブランド特有の色調を再現。
例:「landscape, Leica look, rich colors, shot with Leica Vario-Elmarit-SL 24-70mm F2.8」は、ライカらしい芸術的な色表現を生成。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/21 prompt Engineering : Akira Obata

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landscape,Repovesi National Park,Finland, Leica look, rich colors, natural tones, shot with Leica Vario-Elmarit-SL 24-70mm F2.8,ultra-sharp, dramatic highly detailed 4k

ノイズとダイナミックレンジ:
プロ向けレンズは、高ダイナミックレンジ(例:ライカSL3で15ストップ)と低ノイズを実現。プロンプトに「high dynamic range」「low noise」を加えると、AIが明暗差の大きいシーンや低照度環境でもクリアな画像を生成。 
例:「night cityscape, ultra-low noise, 14+ stops dynamic range, shot with Panasonic S PRO 50mm F1.4」。

Google ImageFX(Imagen 3) 2025/04/21 prompt Engineering : Akira Obata

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night cityscape, Long exposure, 30 sec., ultra-low noise, 14+ stops dynamic range, shot with Panasonic S PRO 50mm F1.4, dramatic highly detailed 4k

1. 高画質化に向けて、実践的なプロンプト例


以下、具体的な撮影シナリオごとのプロンプト例です。各レンズの特性を活かし、さらなる高画質化を目指します。

ポートレート(ライカ)
プロンプト例:
「hyper-realistic portrait, ultra-sharp eyes, creamy bokeh, Leica look, vivid colors, shot with Leica APO-Summicron-SL 50mm F2 on Leica SL3, 8K resolution, soft studio lighting, high dynamic range」
期待効果:シャープな顔のディテール、滑らかなボケ、ライカらしい深みのある色。

Flux.1.1 pro 2025/04/11 prompt enginiaring : Akira Obata

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top fashion model shot, vogue magazine, IMG_4021.CR2, shot on Leica M11 with Summilux 50mm f/1.4, hyper-realistic portrait, ultra-sharp eyes, creamy bokeh,color graded in Lightroom, EXIF data: f/1.4, ISO 100, Natural Light, Rembrandt lighting,vogue.com editorial, studio backdrop, 2025 fashion styling,contact sheet scan, slight vignetting, photorealistic,ultra HD,stills archive

風景(パナソニック)
プロンプト例:
「epic landscape, ultra-detailed textures, vibrant yet natural colors, shot with Panasonic LUMIX S PRO 16-35mm F4 at 16mm, F8, 12K resolution, golden hour, high dynamic range, minimal distortion」
期待効果:広角のクリアな風景、歪みのない建築物、自然な色調。

Flux.1.1 pro 2025/04/21 prompt enginiaring : Akira Obata

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epic landscape shot, Like NATIONAL GEOGRAPHIC MAGAZINE, IMG_4021.RW2, shot on LUMIX S PRO 16-35mm F4 at 16mm, f/8, hyper-realistic landscape, ultra-detailed textures, vibrant yet natural colors, shot with Panasonic 12K resolution, golden hour, high dynamic range, minimal distortion

2. 実装時のチューニングと課題

試行錯誤しつつ、AI image generationのプロンプトを組み立てる際に、カメラレンズ固有のパラメータを組み込む実験を重ねてきました。狙い通りの結果が得られることは現時点では稀と言った方が良いでしょう。失敗を重ねながらも少しずつ可能性が見えてきたように実感しています。
次にプロンプトエンジニアリングで高画質化を目指す際の留意点を、挙げておきます。

1. AIモデルの限界:
MidJourneyやStable Diffusionは、レンズの光学特性を完全に再現するよう訓練されていない場合があります。プロンプトで「Leica look」や「creamy bokeh」を指定しても、モデルがこれを正確に解釈できない場合がある。
解決策:
事前に生成画像をテストし、プロンプトをチューニングしてみる(例:「vivid colors」→「rich and saturated tones」)。

2. レーニングデータの依存:
AIの出力はトレーニングデータに依存します。ライカやパナソニックのレンズで撮影された画像がデータセットに少ない場合、期待通りの効果が得られない可能性がある。
解決策:カスタムデータセットでモデルをファインチューニング(例:Lマウントレンズで撮影した画像をStable Diffusionに学習させる)。

3. 計算リソース:
高解像度(8K、12K)や高ダイナミックレンジの画像生成には、強力なGPUやクラウドリソースが必要。
解決策:Google ColabやAWSで高性能計算を利用。

4. プロンプトの過剰指定:
過度に詳細なプロンプト(例:「shot with Leica APO-Summicron-SL 35mm F2 at F2, 1/1000s, ISO 100, 8K, no coma flare」)は、AIが混乱する可能性がある。これは特に大きな反省点になりました。
解決策:主要な特性(レンズ名、焦点距離、絞り、画質キーワード)に絞る。

5. 動画生成の制約:
動画生成AI(例:Runway)は静止画ほど柔軟でない場合がある。フォーカスブリージング抑制などの特性は、プロンプトだけで再現が難しい。動画生成に関しては最近着手し始めたばかりです。
解決策:頻繁にリリーされる動画生成プラットフォーについての情報を検証し、実践を重ねていこうと思います。

3. さらなる高画質化の可能性


Lマウントレンズ情報を活用したプロンプトエンジニアリングをさらに進化させる方法として、以下のアプローチが考えられます。
1. カスタムモデルトレーニング:
パナソニック、ライカ、シグマのレンズで撮影した画像データセットを収集し、Stable DiffusionやDALL-Eのカスタムモデルを訓練。これにより、各レンズの光学特性を高精度で再現可能。
例:ライカSL3+APO-Summicron-SL 50mm F2で撮影したポートレートでモデルをファインチューニング。

2. レンズプロファイルの統合:
レンズのMTFチャート(解像力データ)やボケ特性を数値化し、プロンプトに組み込む研究が進んでいる。将来、AIがレンズプロファイルを直接読み込んで画質をシミュレートする可能性。
例:「MTF-based ultra-sharp rendering, Leica APO-Summicron-SL 35mm F2 profile」。

3. リアルタイムLUTとの連携:
パナソニックS9やS1RIIのReal Time LUT機能を参考に、AI生成時にカスタムLUT(ルックアップテーブル)を適用。ライカやパナソニックの色再現をエミュレート。
例:LUMIX Labアプリで作成したLUTをプロンプトに反映:「apply Panasonic LUT, vibrant natural tones」。

4. ハイブリッドワークフロー:
AI生成画像をAdobe LightroomやCapture Oneで後処理し、LマウントレンズのRAW(例:.RW2.DNG)と同じワークフローを適用。これにより、生成画像にプロの仕上げを追加。
例:AI生成画像をLightroomで「Leica SL3 DNG preset」で調整。

4. 2025年4月21日時点での「暫定的な結論

ライカ、パナソニック、シグマのLマウントレンズ情報は、AI画像生成のプロンプトエンジニアリングにおいて、AI画像生成の品質向上や独自の視覚的表現の追求において強力なツールであることは間違いないでしょう。
レンズの光学特性(シャープネス、ボケ、色再現)やブランドの美学(ライカルック、クリアなハイブリッド画質)をプロンプトに組み込むことで、AIがプロ級の写真や映像を生成する可能性が高まるでしょう。これらのデータセットを活用したプロンプトは、視覚的表現の限界を押し広げるはずです。
このアプローチをさらに発展させるには、プロンプトの最適化、モデルトレーニング、後処理の統合が鍵です。ただ現時点ではプラットフォームから出力されるデータの解像度がまだまだ少ない。アップスケーリングされたデータではなく、4Kあるいは8K出力が得られるようになれば、デジタルカメラの高画質データと肩を並べられるようになるでしょう。

次回に続く